ヲタク人生を振り返る

振り返ると私のヲタク人生の始まりは、中学２年生の頃。

環境的な要因もあり、男の友人ばかりいた私に
マンガやらゲームやらに詳しい女の子の友人ができました。
彼女はいつもハイテンション。
幼少時から徹底して無気力だった私は、彼女に導かれるままに
ヲタクの道に足を踏み入れました。

そして知った男同士のくんずほぐれつな世界。

やおいってやつです。
現実世界の男達とはまるで別物、でも女の子とも確実に違う
そっち系二次元の男達の不思議な魅力。
やることやってるのに、なぜかプラトニックっぽい切なさを放出し続ける
ちっとも現実味のない関係。それは素敵なファンタジー。
少女時代の私は、すっかり夢中になりました。

そして何より、同世代の女の子とがっつり話せるのが嬉しかったのです。

しかし、その後ヲタク趣味とは縁遠いタイプの女の子達と親しくなったり
部活が忙しかったり、
彼氏ができて甘酸っぱい活動に手を染めてみたりしているうちに、
件の女友達とは疎遠になってしまい、
めくるめく趣味の世界からもいつの間にかフェードアウト。
私のヲタク人生第一部は約1年という短さで幕を閉じました。